2024年1月1日から12月31日までのあれこれ。
生活…主に住環境と自転車とセクシュアリティについて
まず、去年の暮れに今の部屋に移ってきて1年暮らしてみたわけなんだけど、生活の動線がかなり拡大したことで、何をするにも時間がかかるようになってしまった1年だった。どちらかというと日々のルーチンを効率よく潰していくことに快感を覚える方だったので、半強制的にそれらが今までよりも緩慢になってしまったのは、ストレスってほどではないものの、時々ふと「前だったらこの時間にはもう家出てたのに…」なんて考えたりはしてしまう。
それでもそういう環境で生きていると慣れてしまうもので、このゆったりした生活のペースが自分のリズムになりつつあり、まあこれはこれで良いのかもとも思っている。ただそれに伴って、去年まで以上に際限なく夜更かししがちなのがなかなか修正できていないので、夜は意識してPCの前から離れて就寝に向かうことは気を付けて生活していきたいところ。
去年のまとめで「2024年はもっと自転車に乗りたい」という旨の、仕事にもライフステージにも関わらない、年齢にしてはだいぶのんきな抱負を書いたのだけど、のんきな話なだけあってこれは有言実行、数年ぶりかに自転車によく乗るようになった1年だった。なんつって、新しく自転車を購入(それも2台も)するという金を使った自分の機嫌を取るブースト効果かもなんだけども。
ただ去年まで「移動で疲れちゃうんで~」みたいな体力的な問題を言い訳にしては乗る機会を減らしてしまっていたのを思えば、それはあまり感じなくなってもいて、乗って疲れたとて純粋に自転車乗ったりいじったりするのが楽しいという気持ちが取り戻せたのはとてもよかった。
そこには、今年組んだ2台のうちの初めの1台に選んだRivendellのA. Homer Hilsenが、ちんたら走ることこそが気持ちいい、がんばらなくてもいいと思わされる自転車だったからというのも大きかったなと思う。こと自転車を趣味にしようと思った時に、速く走ったり長い距離に乗ったり山へ行ったり…といった、いかにもなアクティビティに向かわなくても許されるゆとりがある感じ。テンション平温でも全然オッケー、楽しいぜみたいな。
…とは言え、そんなHomerもしばらく乗っているとコンディションや状況によっては走りが重たく感じたりもどかしくなる場面がないわけでもない…というのが面白いというかおかしなところで、せっかくがんばらなくてもいい自転車を手に入れたのに、じわじわとまたがんばって走ってみたくなってきてしまい、とうとう暮れにはMASHのSteelというトラックフレームを固定ギアで組んでしまったのだった。
そんな訳で組んでもらったばっかりのSteelに年末の今でこそ毎日乗っているのだが、既に脚や腕の筋肉に張りを感じたりもしており、この調子でずっと乗ってるとまた自転車に乗ること自体が億劫になりかねないな、というところにHomerが優しく待ってくれていて、いつでも力抜けるっていうのは良い状態だなと思う。なんて、複数台所有する味を知ってしまったけれども、来年は自転車を増やさないのが目標で、間違ってもBike FridayのDiamond Llamaあたりが欲しいみたいなことは考えないようにしたい。
ただし、自転車移動が増えたことで歩く時間は減ってしまったし、電車に乗らなくなったことで本を読む時間も激減してしまったので、その辺りのバランスを取ることも意識して生活していきたい。
また、今年でいうともう一つ、アロマンティック・アセクシュアルについての本を何冊か読んだことも、生きる上で気持ちの変化をもたらしたと言ってもあまり大げさじゃない経験だったように思う。
それは、自分がはっきり他人に対して恋愛感情や性的惹かれなんて全くございませんというシンプルな自認を獲得したという話ではないのだけど、ただ、自分がこれまでなんとなく環境にならって恋愛や性的惹かれだと思って来たものと周囲のそれが本当に同じものだったのか、他の人が感じているものと自分の感じているものは似てるようでも同じ感覚ではないんじゃないか、というよくよく考えてみれば当たり前な問いが改めて生まれたのはめちゃくちゃでかいというか。
またそのことによって、自分では達成しないながらもどこかで内面化し続けてきた、ひとは皆すべからくパートナーを得て生きていくべし、誰かと密な関係を構築していくことがとにかく大人である的な、いわゆる恋愛伴侶規範から解放されたのが何よりも良かったと思っている。
仕事
例年通りいつもお世話になってる人たちとの仕事がほとんどな中、これまでタイミングが合わなくて断りがちだった人の仕事を何件もやらせてもらったりもした1年。
が、それによってなにか自分の中で経験が積み上がった感じというのも、正直あんまりないような気もしていて、それは多分、基本的にそういう仕事の場合は自分ひとりで完結するようなボリュームでないと引き受けないのがほとんどで、往々にして表現としても自分のできる範囲のことに留めがちでチャレンジが少ないからだよな……という。ということにしておきます。
映画
- チャレンジャーズ
- ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
- ぼくが生きてる、ふたつの世界
仕事が暇な空白期間に突発的に映画館に行って、それが終わるととんと行かなくなるってサイクルだったわりには、押さえるとこ押さえてられていて、ちゃんと劇場で観たいものは観ることが出来ていたような気がする。
上にあげた3本は大雑把に括ればどれもリレーションシップとか誰かを信じることについての話で、つくづく自分はそういうものが好きなんだなとなった。
MVPは月並みかもだけど河合優実とケイリー・スピーニーと忍足亜希子。
音楽
- ボーイズ・テクスチャー - 長谷川白紙
- 360 - Charli xcx
- Heartache - A. G. Cook
- Passionfrut - NMIXXX
- La La La La - OH MY GIRL (Mimi, SeungHee)
- Nemo - Elle Teresa
- Temperature - PSYCHIC FEVER
- ビストロ♡魔法料理ギャル! - pinponpanpon
- keep it low - YOU DAYEON
- DANCELIXIR (feat. Lil’ Leise But Gold, Daichi Yamamoto & Skaai) - KM
- Yes or No (Feat. 허윤진 of LE SSERAFIM, Crush) - GroovyRoom
- Official - ICHILLIN'
- Candy Paint - Normani
- B2B (feat. Benjazzy & Bonbero) - BAD HOP
- 8 - Kehlani
- 競争 (feat. Jinmenusagi) (Remix) - ACE COOL
- Remained Wall - tofubeats
- HIND’S HALL - Macklemore
- Add Up My Love - Clairo
- BIRDS OF A FEATHER - Billie Eilish
本
- ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと
- 彼女の「正しい」名前とは何か
- 文學界2024年10月号 特集「インターネットとアーカイブ」
一番上にも書いたように、移動手段がほぼほぼ自転車になったのと、hontoがサービス終了したことで、書店の在庫検索が果てしなくだるくなってしまったのも手伝って、読書時間が激減してしまった1年だったので、来年はまずそれをどうにかしたい。あとフィクションをもう少し読みたい気もする。
ゲーム
- In Stars And Time
- Cyberpunk2077 DLC 仮初めの自由
- 未解決事件は終わらせないといけないから
本で物語をあんまり浴びなかった分、ゲームでストーリーの良いものを何本もプレイできたとも言えるかも。
『In Stars And Time』で周回プレイが心底つらいという自分の感覚が、延々とループを繰り返させられるキャラクターのそれと重なってなんも言えなくなる感じのうまさやずるさと、クィアなキャラクター達の生き生きとした会話が一番印象に残った。
プロスポーツ
- トプリアvs.ヴォルカノフスキー と ホロウェイvs.ゲイジー を経ての トプリアvs.ホロウェイ
- 平良達郎vs.ロイヴァル
- ツール・ド・フランス・ファム 最終ステージ
MMAは文句を垂れながらなんだかんだでRIZINの客になってしまった感が否めないのだが、今年震えたのはUFCの2つのラインだった。10年後でも余裕で味がすると思う。
自転車レースは男子はポガチャル無双な年で、レース自体の面白みには少し欠けた中、女子のツールがやばかった。男子よりは短い1週間のステージレースとは言え、最後の総合タイム差が4秒差て。あんな負け方をしてしまうフォレリングを好きになってしまった。
道具
- Rivendell - A. Homer Hilsen / NITTO - rivendell albastache bar
- Mountain Hardwear - Stretch Ozonic Insulated Jacket
- BRING - DRYCOTTONY Denim Climbing Pants
Homerは上に書いた通り。下の2つは下半期に買った衣類なんだけど、Mountain Hardwearのジャケットは初めて1枚着れば暖かくなる防寒具らしい防寒具を買って単純に感動したのと、BRINGのデニムと言いながらポリエステルのクライミングパンツが、バリバリに硬くて全く型崩れしないのに股が開きやすくて乾くのも超早いのがマジで良かった。
以上になります。
来年は自転車もって少し遠くに行ったり、プラスアルファな楽しみ方をしていきたい。