Week06 : It will be gone someday but not now
2025-02-11 13:12 (Last updated: 2025-02-17 23:39)
3494 Words // 7 minutes
2025.02.3~9。
トランプのアメリカがガザを領有する発言とか、長引く八潮の道路陥没とかひどい話が今週もいっぱい。
退勤前の落書きは少しマンネリ化してきた、というか何を描くか考えるに時間かかってしまうことが多いので、途中から1週間人物の出で立ちを固定してみるのはどうかみたいなたてつけを試してみた。
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Pixel8aの故障と修理とROM入れ替え
去年の9月にPixel 4aから買い替えたPixel 8aがぶっ壊れた。
土曜の朝に布団の中でPixel 8aをだらだらと弄りながら、心なしか徐々に反応が鈍くなる頻度が増えたな…なんて思っていたらしまいには全く反応しなくなり、初めはフリーズしたのかと思って放置してみるも一向に回復せず。それどころか、徐々に画面の下の方から液晶漏れ的な滲みが拡がり始めてるのに気が付いてようやく事態を把握。
そこまで荒い使い方はしてないつもりではあったのだけど、よくよく振り返ってみれば床に何度かガツンと落としていたし、その上でスペックの防水性能に甘えてそのまま浴室に持ち込んだりしていたので、思い当たる節がないわけでもない。目視した限りでは目立ったヒビは確認できなかったので、そうした落下でフレームが歪み、スクリーンが浮いた隙間から浸水したりしたのかもな…とかいろいろ原因を推測してはみたものの、なんにせよ勝手に直るような状態ではなさそうなわけで、とにかく修理するなり買い替えるなりしないといけなくなってしまったのだった。
となれば、買ってそれほど時間も経ってないけどこの機会にCMFのPhone1あたりに買い替えるのもアリなんでは…なんて無闇に散財するチャンスも探ってはみたものの、冷静に自転車も買ったばっかりの今は極力出費を控えたいし、LINEアカウントの引き継ぎだとか2FAの認証アプリなんかもバックアップ出来てないしで、結局銀座のLoft内に入っているiCrackedに持ち込んでその日の内に修理してもらった。
はじめの見積もりでは、フレームが凹んでるせいで有機ELパネルがきちんとはめられず、パネルに加えてフレームの交換も必要になるかもとのこと。このことによって事前にウェブサイトで確認していた額を大きく超えて、CMF Phone1買うのと大差ないような修理金額を提示され、その場で軽く悩んでしまったのだが、結局先述したようなデータのこともあるしそれでも良いということでそのまま作業してもらった。ただ、作業しながらもしかしたら歪んでる部分を削ればなんとかパネルの交換だけでいけんくなさそう…!という事になり、結果的には元の想定していた金額に収めてもらえてだいぶ助かった。
ちなみに、修理の際に分解して確認してもらった限りでは内部への浸水の後はなかったらしく、単純に有機ELの物理的な破損だった模様。外したパネルを見せてもらうと確かにパッキパキに細かい筋が見えて、表面のガラスが割れてなくてもダメージはあるのがわかる。
そんなわけで突発的に安くない出費が発生して若干テンションは下がりつつも、Pixel 8aの操作が快適になったことは気分がいい。なんて思った勢いで、この際だからOSもなんだかんだ不便の多かったGraphene OSからCalyx OSに書き換えてみることにしてみたのが運の尽きというかなんというか、ここでもトラブルが発生。ROMを書き込む際のブートループから抜け出せなくなったまま原因究明に結構な長時間はまってしまい、最終的に朝の4時近くまでウンウンうなりながら作業する羽目になってしまったのだった。なんとか調べまくって原因が分かったからいいけど、これで文鎮化したままだったら本当にいろいろ悔やみきれないところを我ながらよく粘ったと思う。
一応何が問題だったのかも書いておくと、AndroidのROMをPCから書き込む際に必要なデータがおさまっているplatform-toolsというファルダをダウンロードしたらそのフォルダのパスを環境変数に追加しておかなければいけないのだけど、以前同じような作業をした時に追加した古いパスが残ったままで今回追加した最新のデータが読み込めていないせいだったのでした。要は古いplatform-toolsフォルダのパスを環境変数から削除したら直ったという話。
そんなわけで丸一日電話機に振り回されてついてなかったのだけど、いろいろ勉強になったということにしておきます。
トワイライト・ウォーリアーズ 決戦!九龍城砦
観た人たちの間でめちゃめちゃ盛り上がっているのでおなじみの作品をようやく鑑賞。
のっけから主人公の陳洛軍をシメる龍捲風のアクションのかっこよさとか、信一の速すぎてよく見えないナイフ捌きとパルクール、4人でひとりの人間の手足をもって布みたいに地面に打ち付けまくるっていうアホみたいな暴力がつるべ打ちで楽しい。また城塞の縦にも横にも迷路みたいな構造を利用したアクションもそれだけでドラマチックだったりもする。王九の「なんでこいつがそんなに強いの…?」感とか気功の無敵っぷりは勝ち筋の見えないクソボスみがあってちょっと萎えたけど、ああいう大味、もとい豪快な設定と展開が香港映画のマナーだったなと観ながら思い出して最終的にはゲラゲラ笑って楽しめた。
その一方で、自分の感覚だとルイス・クーと言ったらかつては今作で言うテレンス・ラウみたいなポジションだった気がするのに今やサモハンと対峙するボスの役がしっくりくるようになっていることだったり、「このうさん臭い長髪オールバックどこかで見たことある気が…」と思ったらリッチー・レンだったり、そうかと思えばアーロン・クォックは全然変わってなかったりなど、自分がジョニートー作品をよく観ていた頃に見まくっていたスター達の今の姿を見てしみじみ。あの頃と比べても香港は酷いことになってしまったけどみんな輝いている。
また城塞をはじめとする劇中に溢れる失われてしまった香港そのものへのノスタルジーとは別に、かつて香港映画をよく観た今は亡きシネマート六本木やシネマスクエアとうきゅうのことなんかを考えたりして自分なりの香港映画の記憶と重ねてまたしみじみしてしまった。
とかなんとかノスタルジーが基調ではあるものの、劇中きれいに旧世代の役者たちは下がっていき、最終的には若い人たち、若い役者の映画になるのがよかった。ノスタルジーだけだったら流石にきついと思うので。
ただ、めちゃめちゃ楽しみながら、かつての香港映画と比べてフレッシュなインパクトがあるのかというとそこまでではない様に自分には思えて、この作品が2025年にファンアート描きまくる層とかにぶっ刺さってるのはちょっと謎というか、昨今のY2Kリバイバルなどにも感じるのと似たむず痒さもなくはなかったりもしている。…なんて新しくファンになって今盛り上がってる人たちに水差すような事を言ってはいけないし、作品そのものは面白かったからどこにも問題ない話ではある。
遊んだゲーム
- Monster Hunter Wilds Benchmark & Beta Test
- アレンジャー・ロールパズリングの旅
モンハン実際やるかはまだ迷い中なんだけど、とりあえずでベンチのチェックとベータをおさわり。ぶっちゃけ動かしててそんなに気持ちよくはなく、アクションもUIも操作が複雑で他のゲームと同じ感覚でプレイしようとすると混乱するので、よくこんなものがこれだけ国民的ゲームタイトルになってるなと思ってしまう。ただ知ってる人の配信を見てる分には楽しいので観るだけになるかも。
アレンジャーはトータル9.5時間くらいでクリアした。先週間違えて「Cartoのアートワークやったひとが今作のアートも担当してるらしく云々」というような事を書いてしまったけど、正確にはBraidのアートワークをやったデビッド・ヘルマンと、Cartoのライターのニック・サットナーが関わった作品でした。それはともかく面白かった。
読んだ本と買った本
- 『暗号の子』宮内悠介
- 『わからなくても近くにいてよ』堀静香
- 『セックスロボットと人造肉 テクノロジーは性、食、性、死を"征服"できるか』ジェニー・クリーマン
- 『ルポ年金官僚』和田泰明
『暗号の子』を読み終わり。SFというか2024年の私たちの気分、つまりインターネットやテクノロジーに対する絶望感みたいなどんよりしたムードのテキストの作品が並んでいてそれはそれで面白いけどちょっとため息も出てしまう中、最後の収録作である『ペイル・ブルー・ドット』という短編が爽やかで良かった。
下2冊は買った本。どちらもノンフィクション。
聴いた曲