2024/7/29~8/4
なんか飲んだり飲んだり飲んだりで人と会話する時間の多い週。

仕事の方はだいぶ収束しつつあるというか勝ちが見えたので、もうどんな修正指示が降ってこようがメンタルは余裕です。

その一方で平出和也さんと中島健郎さんがK2で滑落、救助活動も打ち切りになってしまったのが悲しい。そんなに活動をつぶさに追っていたという訳でもないんだけど、同時代に現在進行形ですごい挑戦をしている登山家の1人としてメディアを通して姿を見てきたからなのか寂しい気持ちにもなる。合掌。

T田珈琲

ちょくちょくここにも書いている、近所に移転してきたちょっと値段が高いけどホスピタリティも高いコーヒー屋へ豆を買いに数週間ぶりに寄る。そんなに頻繁に行かない(行けない)のは高いからです。

移転後は知らない人がフラッと入るにはなかなか入りづらい敷居の高い雰囲気なせいか、いつ行っても他に客がほとんどおらず、強制的にお店の人とサシで会話することになりがち、とは言えこちらもコミュニケーションに飢え気味だもんで、なんなら相手をしてもらいに行くくらいの気持ちでいる…とか書いて自分を客観視してみるとこれってやっぱり完全に中年っぽいな、という事も含めて何度か書いている気がする。

それはともかく、行くと大体何かしらサービスをしてくれるので、言われるがままその言葉にに甘えてしまうのだけど、これまでは大体注文した豆とは別に焙煎してて余った他の豆を15gつけてくれたりとかというパターンだったのが、この日は最近講習を受けて練習しているというサイフォンで淹れたコーヒーをいただけることになった。

サイフォン、なんとなく器具のぼんやりしたイメージだけで知った気になっていたものの、よくよく考えるとどういう仕組みなのかわかっていなかったので、せっかくだしということで器具の構造も含めて淹れるところから見せてもらう。仕組みを自分が言葉で説明するのは難しいのだけど、コーヒー自体のわかりやすい特徴としては、豆の油分が結構含まれているので、フレンチプレスで淹れたやつに近い質感で酸味の感じ方が少し複雑な気がした。ちなみにお湯を加熱しながら抽出に使う仕組み上、湯音のコントロールがシビアになるらしく、高温で淹れる浅煎りの豆はまだいいけど少し低めの温度で抽出するような深煎りの豆を安定して入れるのが難しくて練習が必要なのだとか。上手な人のハンドドリップの所作を見るのも面白いけど、サイフォンの実験ぽさも面白かった。

そんな具合に淹れてもらったコーヒーを飲んでいたら、会話の流れでこれまであまり開示してこなかった自分の仕事の情報などをそこそこ具体的に話す感じになってしまい、このまま流されるように自分のことを話し続けるのも迂闊すぎる気がしたので、お店の人の前職のことなども聞き返しては「えっそうなんですか、へ〜」とか言いながらヘラヘラして乗り切る。コミュニケーションに飢えてるなどと言いながらなにしてんのかという気もするけど。

Bルーラグ

ブログで紹介されていたGENOSACKの手ぬぐいがかわいかったのと、新しく出たサコッシュが自分の普段の自分の荷物量にちょうど良さそうだったで何週ぶりかに代々木公園店を訪問。

ミニベロマスターにStridslandやCrustでいま開発中っぽいミニベロのことを話したり、手持ちのトラックハブで組んだ700cのホイールを乗せ替えるには何がいいんすかねなんてことを尋ねてみる。

その際トラックフレームなんてよりどりみどりですよと言われるも、いざ自分が乗れるサイズとなるとガクッと選択肢が狭まってしまう事実が鮮明に。定番のSteamrollerにしたって49からしかない上「結構でかいですよ」とのことだしなかなかつらい。

まあ喫緊の欲望でもないので「タイミングですかね〜」ということでゆるく構える感じでいきたい。

というか小物を買いに行ってはすぐやるでもないカスタムの話をしてばっかりで、ただの話したいおっさんと化しつつあるので、今度行く時はHomer用のタイヤを買います。

Tつみ

3週間くらい前、ビッグサイトで開催されていたクリエイターの商談イベント的なやつに会社の業務で行っていた四元さんが、ブースに展示されていたイラストが気になり作者へ声を掛けてみたところ、たまたまそれが自分の大学の同期の田渕くんというイラストレーターで、四元さんが自己紹介で述べた社名でピンと来たらしい田渕くんの方から「おたくに出入りしてる石橋って人間を知ってますか」的なことを尋ねられて、なんやらかんや自分の話になった、という世の中狭いですね系のイベントが発生。というのを四元さんから教えてもらっていたんです、そういえば。

田渕くんとはなんやかんやで10年くらい連絡取ってなかったし、これをきっかけにメールしよっかな~でもどうしよう~なんてモタモタしていたら、先に向こうから飲みましょうとのメールが着弾したので、太郎くんとだっちゃん、あんまり話したことのない鶴沢さん、自分たちが学生の頃に副手だった相田さんで下高井戸に集まって酒を飲んだ。

みんな白髪も生えたりそれなりに年は取っているとは言え、バコッと太って脂ぎったり皺が深くなっていたり、やたらと金の話をするようになっているような分かりやすい変化はなくて、タイムギャップは全く感じず、「久しぶり〜」くらいの助走だけでそのまま10年前と同じ調子で普通に会話になるのが面白かった。家買いたいとかマンション買って自治会の理事やらされてる、みたいな話もあるのだけど、それで昔と価値観が変わっているような感じではないのに安心するというか。

まただっちゃんと相田さんは非常勤の講師なんかもやっているらしく、今の学生が画力も意識も低めだけどそれに対してきつく言って突き放すことも出来ず、いちいち丁寧に説明しないといけなくてどうのこうのと嘆いているのもおかしかった。画力なんて自分も大したものではないので偉そうなことは何も言えないのだけど。ただ課題でがっつり二次創作するような人が結構いるみたいなのはちょっと引いてしまう。

酔っぱらって途中でウトウトというか寝てしまい、途中以降の記憶はあんまりないんだけど、またやるらしいので楽しみ。

Pオズ

以前ボンベイに食べに行った時によく相手をしてもらっていた三浦さんがまた別の女の人と一緒に始めたスナックの話自体は書いた気がするが、そこがなにやら方向性の違いみたいな感じでいろいろあったらしく、また別の店としてリブート。再オープンしたての時に一度行ったきり、また少し間が空いていたので、時間も余裕があったし金曜の帰りに寄ってカルダモン焼酎という謎の癖はあるがうまい酒のソーダ割を薄めに作ってもらいながらあれこれ食べた。

飲み食いしながら、前に読んだ『カレー移民の謎』のことを引き合いにボンベイのネパール人たちのことや、大雨の話っていうすごく当たり障りのない世間話などをする中、話題がフジロックから池上本門寺でやっているSlow Liveのことに及ぶと、カウンターの別の席でスマホを見ながら酒を飲んでいた男が食いついてきて、なんか居酒屋っぽいスナックっぽいじゃんという展開に。

まあそれ自体は全然よいんだけど、そこから話が「さだまさしが「関白宣言」をライブで歌えない今の世って云々」みたいな流れからポリコレ批判へ行った辺りから雲行きが怪しくなると、一転なんだかだるい感じに。「(…めんどくせ~)」とは思いつつ適当に相槌を打ってやり過ごし、その男がようやくそろそろ帰んないとということでどうにかやり過ごすことに成功するのだが、帰り際に会計をしながら三浦さんら店の人とまた別の世間話をする中で突如「僕トランプさんが好きで」という仕上げのコメントを放ったので「(…はわわ~)」となってしまった。

そんなんでも話している分には物腰も柔らかいし、会話そのものがしんどいわけでもないから世の中難しいというかなんというか。

ただ思い返してみると飯の食い方がめちゃくちゃ汚かったのが思想以上にきついのでやっぱりあんまし同席はしたくないかもしれない。

今週きいた音楽





今週読んだ本

  • セント・アグネスの純真 花姉妹の事件簿
  • 財政と民主主義

今週読んだ記事

そのほか