2024/10/28~11/3。
大したクオリティーのものを求められているわけではないんだけど、突貫的に間に合わせないとならない作業があり、わりかししっかり仕事をさせられていた週。

指が割れる

手の指先の皮膚が硬化しがちで、軽く圧をかけたりするだけでぱっくり割けて出血することが頻発することについて、いままでなんとなく加齢による肉体の劣化と思い、深く考えずに「こういうものだ」と諦めて、割れてしまったらその都度絆創膏などを貼るとか応急処置をしてきた人生。世に溢れるプラスチックの蓋とかがどれも憎いし、うっかり食事の際にレモンとかをしぼるだけで沁みまくっていちいちつらいけど死ぬわけでもなし。

しかし、ちょっと冷静になって周りの中年の人々の指を見てみると、自分のようにズタボロになってる人を見ることもあまりないし、もしかしたら別にそういう話でもないのでは……もしかしたらその場しのぎの対処でロクなケアもしないままステゴロで水仕事などをじゃぶじゃぶやるものだから、完全に皮膚が回復することがなかっただけだったのでは……という事に気が付いたので、少し自分の指先をいたわっていくことにした。

具体的には水仕事の際は極力ゴム手袋なりニトリル手袋をして行うのと、やむを得ず濡れた場合は小まめに保湿をしていくくらいのことでしかないのだけど、これでなんとか割れそうで割れないというギリギリのラインでなんとかやっています。

ちなみに保湿はハンドクリームだと、手がべとついた状態で周りに触るのは嫌なので、化粧水とヒルドイドを使っているけども、回復は遅めなので寝る時は多少べとつかせてもよいのかも。

高校教師

ヒロユキ(真田広之)エミー賞受賞おめでとう記念で、観たことあるようでなかった『高校教師』をバーっと観た。

放送当時は10歳とかそこらだったので、親に見せてもらえなかったというよりは自分自身でも直観的に「子どもが見ていいものではない」というセルフのゾーニングをしていた記憶があり、勝手に異常にフェティッシュで背徳感のあるドラマだと思いこんでいたのだけど、見てみたらそういうものではなくてちょっと肩透かし。

多分その後の野島伸司作品で描かれるような、いじめや体罰だったり性的なタブーみたいな要素が、自分の中で全部『高校教師』に吸収されていて、過剰なものとして構築されていたというのもあるのかも知れない。

もちろん教師から生徒だったり父親から娘に対する性暴力の描写はあって、それがきつくないわけではないんだけど、それについて劇中でちゃんと裁かれないあたり…京本政樹演じる藤村があのまま教師として野放しになる事についてはあまり危機意識がない雰囲気だったり、桜井幸子演じる繭もなんだかんだで同意の上であれを受け入れてる風だったり…が今の感覚からすればありえないから、というのも要因としてありそう。

そんな中で持田真樹と赤井英和の恋愛ではない信頼関係とひたすら朴訥とした演技は、逆になんか新鮮で良かった気がする。

死刑囚表現展2024

毎年やっているのは気にしながらこれまで行ったことがなかったんだけど、実は家のド近所でやってるのを今更知ったので行くしかとなり観てきた。思っていたよりもだいぶ盛況。

出品されているのは題目通り死刑囚の人たちがかいた絵だったり書だったりテキストだったり。やたらと巧い作品もあれば、とにかく女性に飢えていますというわかりやすくどぎつい感じの絵もあったり様々なのだけど、それぞれの作品について何か考えるというよりは、それらを自分が「強制的な死を待ち構えている人が描いた」というフィルターをかけて鑑賞することについて考えさせられる。

またどんな背景で死刑を課されたのか知らない作者がほとんどなので、それをわからない状態でどうこう言うのも違う気がしてあまりうまく感想が言えない。近々で言えば袴田さんのような事例だってあるわけで、何も知らずに「これは死刑に値する罪を犯した人間がかいた作品なんだ」というフィルターをかけて見るわけにはいかないし、そこから連鎖的に「そもそも死刑に値する人とは…」みたいな気持ちにもなる。

唯一知っていた植松聖による、自分のやったことと司法に対する考えを太い手書き文字で書き連ねたテキストの作品は怨念めいたものを感じて少し怖かったのだけど、それだってもしかしたら彼の心からの言葉というよりは鑑賞者を通した社会に対するパフォーマンス的なものだったりするかもしれないし…などとも思えたりして、やはり処理の仕方が難しい気がする。

鑑賞後、アンケートと一緒に死刑反対の署名も提出はした。

今週遊んだゲーム

  • RENTAL
  • Crow Country
  • Inverted Angel
  • モンスターハンターワイルズ体験版

最近は初代プレステっぽいローポリゴンのグラフィックのゲームがやりたい気分なので、Steamでそれっぽいものを漁ってはやっていく期間。『RENTAL』はその方向のグラフィックとどうぶつの森的なキャラクターのちょっとしたホラー風のアドベンチャーで、無料プレイだしすぐ終わりそうだしいいかな~と思ってやってみたところ、後半のマップでリアルに吐きそうになるくらい久しぶりに3D酔いした。

『RENTAL』もそうだけど、こういうグラフィックはほどよく無機質になるからか今あえて採用するとするとホラーゲームが相性がいいんだろう。ということで『Crow Country』もその例に漏れずその方向のローポリなグラフィックのホラー。なんだけど射撃のアクションがあってそれがむずめ。構えたらスティックで照準を合わせてトリガー引くっていう『SIGNALIS』と似た仕組みで、あっちは基本俯瞰見下ろしの2Dな操作だからまだ出来たけど、3Dだとちょっとめんどくささの方が勝ってしまい、超序盤で離脱してしまった。難易度設定で探索だけのモードもあったのでそれでやるのがいいのかもしれない。

今週読んだ漫画

  • 劇光仮面 6巻
  • 女の園の星 4巻

今週読んだ本

  • いちばんやさしいアロマンティックやアセクシャルのこと

解説部分に関しては、基本他の本と書かれている内容はそれほど変わらないので、読んで自認することについての確度がスパッと明確になるという訳ではないのだけど、当事者の人達のインタビューや座談会の章があり、くっきりはっきりアセクシュアルというわけでもないが、スペクトラムのファジーなところに位置していることを自認しているような人の話を知れたのが良かった。

今週読んだ記事・ビデオ