Week48 : Enough with Self-Negation
2024-12-02 22:45 (Last updated: 2024-12-02 22:57)
2156 Words // 5 minutes
2024.11.25~12.1。
私はブラックフライデーなんかでいちいち踊りませんよ(もうすぐ自転車でがっつりした出費が控えているので)。
今週の時事
- New Jeans、契約解除
- オーストラリア、未成年のSNS規制法案可決
- ヤンハス、宅建試験合格
今週遊んだゲーム、と観たゲーム実況
- Crow Country(探索モード、プレイ時間7.5時間でクリア)
- Arctic Eggs
- Nobody Wants to Die
- INDIKA
『Crow Country』は以前ライターの各務都心さんの配信で「SIGNALISっぽいゲーム他にないですか」的な質問のコメントをした時にいくつか教えてもらったタイトルの内のひとつで、ローポリゴンの初期バイオハザードライクなサバイバルホラーのアドベンチャー。その後購入してプレイしてみたはいいものの銃のエイム操作の癖が強くて自分はしんどかった……という話まで含めて、前にもここに書いたのだけど、潔く諦めて戦闘のない探索モードというぬるぬる難易度プレイしてみたところ、求めていたものにどんぴしゃでとても良かった。流石に簡単すぎでもうちょい難しく(敵はいるけど一発当てれば死ぬくらい)てもよかったなとは思いつつ。
AAAタイトルのゴリゴリな3Dワールドはもちろん、ハイクオリティなドット絵のアニメーションや、こなれた2Dのグラフィックの止め絵だと埋まってしまう限定的な表現の余白に宿る情感と不気味さの心地よさがある。
下のふたつはSteamのとりあえずオータムセールで購入して、それぞれまだ軽く触った程度。
それから、IGN Japanの今週遊んだゲームのビデオで『INDIKA』が取り上げられた際に、「ストーリードリブンなウォーキングシムとして見た時、途中のパズル要素が中途半端に難しいせいでストーリーの進行を邪魔しているように感じられたのは個人的にあんまり……」的なクラベさんの短評があったのに加えて、これも各務都心さんのYouTubeでライターのSIGHさんによる実況配信があったので、それも途中から視聴して『INDIKA』を復習した。
自分からするとクラベさんの感想は、ウォーキングシムってカテゴライズだったり、ゲームは気持ちよく遊べるものであるべし的な固定観念が強すぎる意見なんでは…と感じられて、ストーリー上で示される信仰への批評的なメッセージとはまた別の、ゲームが根源的に持ち合わせてる快楽的な要素だったり、ポイントを稼ぐとポジティブなフィードバックが返ってくるみたいな構造(それ自体が多分キリスト教的価値観≒資本主義的価値観とも言えそうなやつ)に対しても同様に批評的なスタンスであるのを見過ごしてしまってるんじゃないかなという気がしてしまう。まあクラベさんはそういうメタ的な表現に興味ないだろうし、なんなら嫌いなんだろうけども。
なので、あのパズル要素とかの、よく出来てるとは言えないがちょいちょい引っ掛かるくらいの難易度の大して気持ちよさを提供してくれないデザイン、功徳を積んだからといって利益がもたらされる訳でもない愚にもつかないような経験をさせられている時間って、ゲームのストーリーとテーマを伝える為になるべくしてなってるものであろう、というような事を咀嚼し直して、改めてよく出来たゲームなんだなと思った。
ただ、プレイヤーに退屈さとか苦痛さを強いてしまうデザインの拙さや歪さが、コンセプトの一部だからってことで許されるのちょっとズルいよなとも思う。『In Stars And Time』で何周もループさせられた時にも思ったことだけど。
文学フリマ東京38
- 本にまつわるエッセイ集 ZINE 今夜はここで栞を2
- 怪談に至るまで vol.1
- VACANCES 5 遊びはどこにある?
- 私たちって友達?
- 反省しない日々
- タフのパン
- ふにくん三十一歳 そのほかの短編
- inch magazine Pocket Series 02 この星を離れた種族
- 地上適応困難症 ファン・モガSFF短編セレクション
事前にWebカタログでざざっとチェック(3日がかりで)して、おろした1万円で買える範囲を吟味し、最終的に90円を余らせてさっくり帰宅。
年々規模がデカくなり、大手の出版社や文芸誌の編集部なんかも続々参加するようになった状況についてどうこう……という話も見聞きして「そうだよな~」なんて思う一方で、文フリという場を意識して足を運ぶようになったのもここ1~2年程度の自分がいっちょ前に憂う話ではないし…そこまで制作者とコミュニケートしにいくのが目的でもないしな…と、とりあえずは深く考えないでおく。多分出展する側だったらもっと強く思うことなのかも知れないけども。
ちなみに流通センターでやってた時に比べて、特別規模感がマシマシになったみたいな感覚はなく、広くなって空間にゆとりがあるかというとそれもそうでもないのだけど、ただ単に会場が分かれていないのが楽ちんでした。ただフロアは床や外壁が結構暗く薄汚れているので、むしろ同人誌即売会感のようなもの(偏見)は前回までより強かった。気がする。
帰宅してからまず読んだひらりささんによる『私たちって友達?』と碇雪恵さんの『反省しない日々』はどちらも短いながらに読みながら己を省みてあれこれ考える瞬間の多い本で面白かった。
今週聴いたやつ