水彩よくわかってない。
連載終了
約2年にわたって毎週作画を担当し提出していた8コマくらいの簡単な漫画の連載が終わった。
終わったと言っても一応打ち切りではなく、原作を担当していた方がネタ切れのような状態になってしまい、この辺で終わりにしたいとの申し出があっての自主的な終了なので、残念さだとか悔しい感じだとかはさほど無く、1度も落とさず2年もやってきた事への達成感や解放感のような気持ちの方が大きい。
まあ連載していたものが、子育て世代を対象にしたウェブメディアで、内容も直球の子育て話ではないにせよ、そこから少しずらしたようなネタであるのに対し、作画の自分はおろか原作の方も未婚男性という座組では限界があるよなあと、開始前から連載中もモヤモヤしていたような感じだったので、そのモヤモヤから解放された清々しさと言いますか。
そんな感じだったので、初期の頃には正直どうして自分がこれを描いているのかわからず、今となってはよく分からない理屈だが、本業でもないのだからあんまり腰を据えて描くべきではないのではないか…みたいな気持ちになってしまった事も手伝って、元々大した画力もないのに輪をかけてひどい出来の絵の回がしばらく続いていてとても恥ずかしい。
色々あったが、メインの映像の仕事をしながら、なんだかんだで2日程度はかかる漫画の作業をこなせて来れた事は、結構自信というか「やれるもんだな」という手応えを感じるものなので、空いた時間をただ普通に仕事に充てる以外に使いたいところではある。
本名プレーでないこのサイトからのリファラを残すのが微妙なのでリンクははりませんが、「ハピママ ももたろう」で検索すれば出てくるはずなのでそこから見られると思います。
コジコジ万博
ひとに誘われて、そういえば中学生くらいの頃にわりかしちゃんとアニメを観ていて、なんならちびまる子ちゃんよりも思い入れがある気がするなと思い、立川の PLAY! MUSEUM まで。
祝日ではない普通の月曜日だったのだけど、思いの外入場待機の列が長く、しかも若い女性が多くて、2022年現在のコジコジの需要のされ方をあまり把握できていない自分からすれば、何が起きてるのかよく分からない不思議な感じだった。そんな待機列で目の前に並んでいた男が、元柔道メダリストでいろいろあった内柴の名前とキルギスがどうこうというプリントのTシャツを着ていたので、印象に残っている。
内柴Tはともかくとして、冷静になって考えてみれば、リアルタイムに通過していた老人世代のノスタルジーの為だけにこんなでかでかとした展示は行われないだろうし、きっと若い世代に評価されてる流れもあるんだろう。コジコジによくある世間的なルールの外側からのマジレスみたいなキレのいいセリフって、今のTwitterあたりだとすごく持ち上げられそうだし。
展示自体は原稿や原画がメインで、それだけでのボリュームを作る事が難しいからなのか、あるいは入場者が漫画原稿を読んで滞留しやすくなるのを分散する為なのか、スペース間にちょっとしたプロジェクションとか写真を撮りやすいブロックが作られていて、それがちょっと学生の文化祭っぽく感じてしまったが、原稿自体、特に扉絵の原画が細やかで素敵だったので、展示全体の印象としてはいいものだったと思う。
退場後、立川のタイ料理屋で、わりかし久しぶりなメンツで近況報告など。最近見たドラマ、不倫された事への復讐、アイドル、家を買う、趣味のなさなどについて。
『恋は光』
YouTubeで予告を観て「西野さんの良さが出ていそうな映画だ」と興味があった映画。いつの間にか公開されていて、暇だし評判も良さげなので日本橋のTOHOで観てきた。
予告で感じた通りの西野さんの良さが余すとこなく切り取られたいい西野さん映画だった。逆に言えば余すとこなさ過ぎて、あれ以外に引き出しあるのか心配にならなくもない。
物語としては、開幕15分くらいでなんとなくこういう関係性の話かな、と想像したものがそのまま2時間近く引き伸ばされたような内容だったので後半は少し退屈してしまった。
そこまでドラマチックな展開にする恋愛の話ではないのは理解できるものの、ただ隠されていた都合のいい事実が明らかになったことで、主人公が最後どっちにしようかちょっと悩むだけなのはどうなのよというか。
「恋」と一言で言えど、そのニュアンスなんて人それぞれ異なるものなのではっていう視点は良いのだけど、それが結局のところ、恋愛感情が光になって見えるっていう漫画っぽいギミックを使って物語を作るために組み立てられた理屈にしか感じられなかったのが自分の中で引っかかるのかも知れない。
西野さん以外に出てくる女性の登場人物が、平裕奈さんと馬場ふみかさんていう強すぎなメンツで、且つ主人公に好意を持ってるっていう甘やかしハーレム設定に関しては、どうかと思いつつも楽しめてしまうタイプなので全然よし。
ツール・ド・フランス 2022 開幕
今年のグランデパールはデンマーク。日曜までに3ステージが終わり、俺たちのファンアールトが全ステージで2位っていう、安定の実力なのか勝ち切れなさなのかわからない何かを見せつけてきて楽しい。
レース的には第3ステージのラスト10kmのコースレイアウトとスプリンターチームの位置取りのやり合いがめちゃくちゃ面白かった。
UFC276
- ギャリーのシャープな打撃のコンビネーションと危なっかしさ。今の状態では上の方まで行けるか厳しい気もするんだけど期待してしまう。
- ミラーのギロチンが簡単に極まってしまいそのままセローニが引退。身体的な衰えよりも、ある時期からメンタルのありようがだいぶ変わってしまった気がする。
- ストリックランドを一発で葬ったペレイラの左フック。
- ホロウェイがとうとう手も足も出なくなってしまったヴォルカノフスキーの絶望感。どうすんのこいつ。
- 相変わらずのアデサニヤではあるが、同階級のペレイラがちゃんと勝ってくれたのでここの対戦が楽しみになった。
つまらなかったわけではないけど全体的に空気が重め。
今週読んだ本
- 『超動く家にて』
- 『搾取都市、ソウル 韓国最底辺住宅街の人びと』
- 『コーカサス 国際関係の十字路』
『超動く家にて』はネタ帳的というか、出オチっぽい状態の話が多くてやや肩透かしだった。でも馬鹿馬鹿しくていい。
『搾取都市』は韓国文学などをたまに読むと、大概どの作品にも社会への怒りのような諦めのような、とにかくうんざりした雰囲気があって、もう少し韓国社会の具体的な問題について知っといても良いのかもと思って読んだ。日本と似ていてそれ以上に苛烈な格差と搾取の状況を見ると、見習うべき点ばかりではないよなと思ってしまう。
『コーカサス』はMMAのここ数年のトレンド的な地域として気になっていて、この辺の民族とか社会について知りたくて読んだものの、国際的な立ち位置についての話がほとんどで、知りたかった事に関してはそれほど知れなかったのだが、西欧に繋がる地域に対するロシアの考え方などについて今の状況に繋がる点が多々あって図らずもそこについては勉強になった。