Week31 : LIFE IS A JOKE
Table of Contents
2025.7.28~8.3。
散髪に行ったら「白髪が徐々に生えてきましたね」なんて言われて、そういうネガティブめな変化(別にネガティブでもないんだけど)を指摘してくれるのにちょっと嬉しくなったのだけど、白髪染めのコースもあるんで是非〜という案内だった。そりゃそうだ。
あとメタファーもうすぐラスボスだと思います。長い。

線画だけ描いて着彩をComfyUIで試してみた(のをPhotoshopで調整した)やつ。ざっくりしたパターン出しとかにはいいかも。
Crust から出ていたクラシカルなクロモリロードフレーム Malocchio のディスクブレーキバージョンが販売開始。日本はまだっぽいけど、結構欲しい。
今年のツールファムでグイグイ走るフェランプレヴォを見てたら、今の手持ちの2台よりもうちょっと速そうなロードっぽいフレームで走ってみたい気もしたりして余計に。ポガチャルとかマチュー見ててもそういう風には思わないのに不思議。
オリジナルの Malocchio のサイズが49からだったので、てっきり同じ展開をしてくれるのかと思ったら51からだったのがちょっと残念なんだけど、たぶん Steel よりはまたぎも低いだろうし行けるんじゃないかと思っている。
なお現状でそんな予算はない。
山内マリコ『マリリン・トールド・ミー』を去年買って積んだままだったのを読んだ。小説読むのもなにげに久しぶりだったけどすぐに読み終えてしまった。
新型コロナのパンデミックが始まったタイミングに大学進学した主人公が、どういうわけかマリリン・モンローとおもちゃの電話でつながったことをきっかけに、大学のゼミを通してセックスシンボルとして誤解され続けるマリリン・モンローをフェミニストアイコンとして評価しなおそうと奮闘し、同時にコロナが進学のタイミングで直撃した世代のやるせなさと向き合いながら人生について考えるみたいな本。
コロナにしろマリリン・モンローにしろ、実際の出来事だったり文献やモチーフがそのまま登場するのに加えて、主人公がゼミで発表したり、他の学生の反論や別のテーマでの発表する描写が 差し込まれているのも相まって、フィクションでありながら半分人文書みたいなところがあって、勉強になるし面白かった。 感覚的な言葉でなく、論理的というかやや説明的な言葉になっていても違和感のない設定だし、ゼミで興味のあるテーマについて研究するということは、それだけでだいぶその人の興味の対象や生きてきた経験などが現れるものだろうということで、登場する時間がそれほどなくても主人公以外の学生もそれぞれキャラが立ち上がっているのも簡潔でわかりやすい。
ただ、この作品で扱われているフェミニズムの話に限らず、物語が現実の問題を扱う時、現実でなかなか前進しないもどかしさを代弁し、いくらか解消してくれる気持ちよさはある反面、大枠としてはすでにわかりきっている話でもあるから、テーマ自体は知ってることをなぞってるだけみたいな感覚になりがちで、この作品も少しそういうところがあるかなとは思ってしまった。もちろんその中に知らない細かい話や視点もあるし、読んでいて退屈はしないんだけど。
また、クライマックスがなかなかフワッとしていたのは正直少し奇妙で、マリリン・モンローを通したフェミニズム研究も論文として昇華したはいいのだけど、その昇華も含めて出した答えが、日本はジェンダーの面でも経済の面でもしんどいし、それなら…ってところで終わってしまうのがなんだか投げっぱなしのように感じられた。
途中、マリリン・モンローがセルフプロデュースでセックスシンボルのイメージで売れたものの、その成功によってパブリックイメージに本人の実際の人物像が塗りつぶされてしまい云々という話が出てくるのだし、それと似たような経験を主人公ないしは他の登場人物にさせるような展開もありえたのでは、みたいな素人アイデアも過ってしまう。リベラルを標榜する人間だって同じようなことがないわけではないだろうし。
でも、もしかしたら、学生時代の主人公はマリリン・モンローの研究に依存してなんとか立っていたところがあったという描写も強調されていたので、その公共性の高い社会運動的な要素のある研究への依存からの脱却として日本を離れるって展開に、似たようなものを託していたのかも知れない。ちょっと無理矢理かもだけど。
このタイミングで記録されるべきものではあるだろうし、今読む意味も、もっと時間が経ってから読む意味もある本ではあると思う。
開幕前は、過去2大会の覇者であるフォレリングとニエウィアドマが本命で、現役復帰したばかりのレジェンド、ファンデルブレッヘンがどんだけ戻してくるのかという対抗馬、あとは今シーズン調子の良かったロイサーも不気味な存在…くらいの予想をしていたんだけど。更に最初のステージで早々にロイサーがまさかのリタイアしてしまったことで、これはフォレリング硬いのかなんて思っていたのに、蓋を開けてみたらヴィスマのフェランプレヴォがロード復帰後に即優勝したパリルーベに続いて、ツールも大差で制してしまい脱帽。
正直脚もメンタルもレースの作り方もライバル達より何枚も上手で圧倒的だった。
今日の記事のタイトルに引用した “LIFE IS A JOKE” はフェランプレヴォが首の背中側に入れているタトゥーの文言なんだけど、こんなレースしちゃう人がそんな言葉を体に刻んでんの、たまんないなと思う。
日本人の試合が2試合もあって、どちらも快勝。日本最弱の4文字が過ってしまう結果だった Road to UFC の悪夢を忘れさせてくれる勝ちっぷり。
中村倫也は拠点をATTに移しているらしく、セコンドにマイク・ブラウンと共に堀口恭二の姿もあって、心なしかステップとローキックの入れ方などがだいぶ堀口ナイズドされていた印象。フィニッシュこそパウンドアウトだったけど、直接的なダメージは相手のレバーにめり込んだ三日月蹴りで、危なげないというか危なげなくなるよりも前に終わってしまった感じ。
平良達郎は元々の相手だった上位ランカーのアルバジが欠場で、対戦相手がランク外ながら無配の韓国人パクヒョンソンに変更。どことなく近い距離でのパンチが得意そうな様子から、目下ランクも注目度も急上昇中のジョシュア・ヴァンを彷彿とさせるところもあって、もしかしたら相性悪いのかもなと思っていたのだけど、全くの杞憂。むしろスタンドでの先手も居つくことなく取っていて、自分の距離からバシバシストレートを当てていてやばかった。グラウンドについては相変わらず何ら心配するところがなく、寝かせてしまえば、まあその内フィニッシュのタイミングは来るだろうという想像がその通りになったのだけど、そこに至るタックルがきれいすぎて、まるでジョルジュ・サン・ピエールみたいだった。伸び代とか抜きでも現状フライ級の日本人最強なのではと青木真也がべた褒めしていたのも全く異論なし。