Week36 : Anti Sport Washing
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2025.9.1~7。
今週も取り立てて書くことがあんましない凪いだ1週間。
気が付けばいつの間にか、体温が上がると発症するじんましん(生兵法のインターネット調べによればおそらくコリン性じんましん)がほとんどでなくなっていて季節が変わってるのを感じる。体温が上がっても出る時期と出ない時期が来るのが不思議。何が作用してるんだろう。

90年代前半の2話で打ち切られたというOVAらしいのだけど、恥ずかしながら自分は全く存在を知らなかった作品で、YouTubeにアップされていたクリップをたまたま見てみたら、作画のクオリティがやたらと高く、気になって仕方がなくなり、調べてみるとBlu-rayが数年前に出ていたので買ってみた。一応U-NEXTでも観られるは観られはするのだが、SD画質のみだったの、せっかく作画のよさを確認するにはちょっと気乗りしなかったのと、いつ見られなくなるかもわからないのもあり。
ちなみにAmazonはじめ他のECサイトでも軒並みメーカー取り寄せ
ストーリーとしては、基本的な脚本の未整理具合などが目につくものの、まるで見てられないというほどでもない印象。それでも打ち切られてしまったのは、キャラクターや舞台がなかなか地味なせいでなかなかセールスに結びつかなかったって感じなんだろうか。にしても2話ってシビア。 地味とは言え、ラグランジュポイントの小惑星で起きた事故とその背景にある国家の事情というのは結構リアルで、リリースが94年ということは劇場版パトレイバー2の翌年かと思うと、なんだかなるほど感がある。
それはそれとして作画やキャラクターの細かい芝居はめちゃめちゃ見どころがあってよかった。アニメってこと作画のクオリティや絵の密度で言えばこのくらいの時期の作品がやはり絶頂だったのではと思ってしまう。
レース自体は絵を描きながら眺めてたのもあってリザルト以外のそんなに細かい場面を記憶していないのだけど、今回のブエルタは良くも悪くもパレスチナ支援の抗議運動が目立っていて、そこかしこにパレスチナの旗が振られているばかりか、レース結果に関わる形での妨害なんかも起きてしまっていてなんかちょっと複雑。
(サイクルロードレースをあまり知らない人になんでそういった活動がこのスポーツの現場で行われているか説明すると、イスラエル・プレミアテックというイスラエル籍でイスラエル企業がスポンサーのプロチームが登録されているからです)
選手に直接の罪があるわけでもないし、ああいった形での抗議をそのまま支持する事は出来ないものの、イスラエルによる虐殺が始まって以降も、プロチームとしてイスラエルの国家の名前を冠したプロチームの参加が一切咎められる事もないのはどうかと思っていたので、抗議運動をしてる人たちを一方的に責める気にはなれないなと思う。
まして、実況でもイスラエル、イスラエルと連呼されているのを聞かされながらレースを鑑賞していると、虐殺への加担とまでは言わないが、虐殺が特に問題の無いこととして処理している側に、見ているこちらまで立たされているみたいだし。
正直UCIはイスラエル・プレミアテックが今の体制のままでいるなら除外するのが妥当だと思う。その一方で選手は自分の生活がある事だしなと思うと、なかなか簡単には言えない事でもあるのだけど。せめて中継している放送局はイスラエルってホイホイ口にしないでほしい。
英語版Wikipediaによれば、以前から元イスラエルプレミアテック所属選手による抗議や問題提起なんかもあるにはあるらしい。
- 『なぜ社会は変わるのか はじめての社会運動論』 富永京子
- 『物語化批判の哲学 〈わたし人生〉を選びなおすために』 難波優輝
新書ウィーク。
以上です。
