Week45 : Tactical Urbanist
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2025.11.3~9。
週の半ばからようやく仕事が動き出しまして、忙しいって程ではないけど時間もそんなにないから夜まで作業の日々。
ジャネット・サディク=カーンの『ストリートファイト 人間の街路を取り戻したニューヨーク市交通局長の闘い』を読み終わった。
以前読んだ『世界に学ぶ自転車都市のつくりかた』で知った、ブロードウェイから車両を締め出してのタイムズスクエアの広場化や、駐車帯と歩道の間に自転車レーンを組み込む「パーキング・プロテクテッド・バイクレーン」、シェアサイクル事業などといった、カーンが交通局長在任中に実行した交通施策についての回顧録で、『自転車都市のつくりかた』に引き続き、読むと普段自分が利用している日本の街路がどれだけ自動車中心に設計されていて、自動車以外の人間の移動がないがしろにされてるのかってことに目が行くようになる。
分かりやすい例でいえば、青くペイントされた自転車"専用"レーンの多くが断続的に自動車の路上駐停車両で埋められていて、そこを自転車で通過するには車道の内側車線に移るか、歩道を走るしかなくなるケースが頻繁にある。それで自動車の運転手からも歩行者からも危ないだのなんだのと自転車が目の敵にされる、みたいな状況とか、あるいはもっとシンプルに郊外の駅前から少し離れた通りになると車道の脇に段差すらない、歩道って呼んじゃいけないようなスペースを歩行者が歩かされている状況とかって、やっぱコレおかしいでしょと改めてデカめの声で言いたくなってくる、みたいな。
こういったことについて以前カガ君と国分寺で会った時に歩きながら軽く話して(国分寺が実際上に書いたような歩道の状況だったので)共感と同意をもらった時、「まあでも日本みたいに自動車産業が強い国じゃ何言っても変わんないんでしょうけど」と言われてしまったのだけど、アムステルダムやコペンハーゲンのような都市でしか実現できていないような話であるならさておき、ニューヨークみたいな街であっても、経済的なリスクを負うことなく自動車の交通量を制限して人間が歩きやすく自転車でも走りやすい街に変えることが実現できているという事実があるのを知ると、決して無理な話じゃないんだよなっていう前向きな気持ちにさせられる。
ただし、別にいいアイデアを鮮やかに思いついて魔法みたいに道路の設計をスパッと変えられたというわけではもちろんなく、地道な住民との交渉や説明みたいな根回しはもちろん、立案するための徹底したデータ収集と分析があってのことであるし、なによりカーン自身の熱量が凄かったことも伝わってくるので、同じことを実現するには街路の現状についての確固たる問題意識とリーダーシップが必要なんだよな……とも思う。
ちょっと前にYouTube Musicに「Sticky (Japanese Ver.)」なる曲が並んでいたのを見かけて、「日本デビューするんだ、ということはなんかライブとかイベントやるんでは」とオフィシャルサイトを覗いたところ、ダイバーシティのガンダム広場でミニライブと特典会開催されまっせというお知らせがあったので今週それに行ってきた。ちなみにガンダム広場はすぐ脇に小さい駐輪スペースがあって最高。
昔は「無銭イベ」なんて身も蓋もないような呼び方をしていたこういうスタイルのイベントに行くのもずいぶん久し振りで、どのくらい余裕見て向かった方がいいか忘れてしまっていて、適当に30分前に着くように向かってみたら割と余裕の集まり具合。かといって人がまばらでメンバーが悲しみそうという密度でもなく丁度いい感じ。客層も女性が多いのかと思いきや、割と老いも若きも男も女もという感じで、あんまり前のめりになってる人もおらず、適当なところに突っ立ってても全然見れちゃうくらいなので、居心地は良かったです。
ライブ自体はいい曲、あとかっこいいっていう以上には何も語れる言葉もないけどよかった。
帰りにKISS OF LIFEの曲聴きながらお台場の「夢のなんちゃら」とか「なんちゃらプロムナード」みたいな遊歩道をたらたら走りながら帰るのがとにかく気持ちよかったのと、有明駅の前を抜けた先にある東京臨海広域防災公園ってだだっ広い暗闇の存在を初めて知ってそのだだっ広さが面白かった。
NHKよるドラ枠の新しいシリーズ。原作漫画の存在は知ってるけどほぼ未読。
おそらく漫画に寄せているのであろう岡山天音の佇まいの作り方にむずがゆくなってしまうところもなくはないが、無理に展開を詰め込んでいないのが見ていて丁度いい感じ。
あと森七菜のよさ、身体能力の高さみたいなやつがようやくわかった。
ただ一点、親族でもない人間が不動産を贈与されて税金とかヤバくないのかな…みたいなことが、見ながらついチラついてしまう。
PPVを買って観戦。
ケラモフが計量前に胃腸炎だか何だかでドクターストップがかかり、松嶋の試合が流れてしまったのはただただ残念だったけど、全体的に見どころが多くて面白い興行だった。
秋元 vs. 萩原は結果だけ観れば下馬評通りではあったのだけど、萩原が序盤からいいパンチをクリーンヒットさせて秋元の鼻から早々に出血までさせていたのに加えて、最初のテイクダウンアプローチも難なく防いだことでめちゃめちゃスイングしたナイスファイトだった。もし3Rでもテイクダウンに集中して対応できていたら、秋元も焦ってもっとわからなくなっていただろうに。今の時点で秋元が手数や攻撃の幅で上回っていたように感じられたのを考えると、仮に次やったらこんなにいい試合にはならないような気もして末恐ろしいとはまさにこのことだなとしみじみ。
まあでも萩原も評価を落とすような内容では無かったし、てっぺんを目指すのはむずかしくても、ちゃんと試合にストーリー作っていけばみんなが見たいと思う選手であり続けそうなのですぐにはやめないでほしい。
勝った秋元の方はというと次はグラップラーとやりたいって、流石にクレベルとかの名前は出してなかったけど、斎藤裕もそんなに試合のモチベーション高くなさそうなので、年末にYA-MANと試合をするらしいとは言え、わざわざ踏み台にされるような試合をいくつも受けないだろうと思うと、摩嶋辺りがちょうどいいってことになるんだろうか…? でもこの日に木村柊也とやった時と同じような試合の運び方をされると相性は摩嶋有利なんじゃないかという気がする。
あとは宇佐美に対して安直なグラウンドへの持ち込みをせずに独特のスタイルでスタンドで打撃の展開を作りながら最終的に膝十字で仕留めた桜庭がよかったです。
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