べつに明確に何かミスがあったとかやらかしたわけでもないんだけど、色々と気持ちにさざ波立つことが積み重なって自己肯定感がだだ下がり、結果過去のやらかしの様な事まで思い出して余計に気分が下がりまくった週。

こういうの、自分の場合だと往々にして、ひとと話してる時のなにがしかがトリガーになるので、もはや一切合切拒絶して引きこもりて~とかなりがちだけど、人と会わな過ぎて鬱っぽくなる人もいるのだし、人間のメンタルってどういうバランスで成り立ってるのかよくわからん。

ていうかちょっと暗めな内容の本ばっか読み過ぎなのかもしれない。


突発的に打ち上げ

久しぶりに受けた作画仕事が無事納品されたとのことで、よかったっすねお疲れさまでしたなどと話していたら、流れで打ち上げに行く事になって久しぶりに、外の店で飲んだ気がする。

顔ぶれ的にほっとくとこの日誕生日で来月退社するMさんの昔話のウェイトが多くなりそうだったので、目立たないように話題をずらしつつ他の人に話を振ったりしていて、これが裏回しってやつなのかと思った。表の回しもくそも無いけども。

久しぶりに飲んで少しテンション上がってしまった勢いで、思い返せばちょっと無礼を働いたような気がしないでもなく、またちょっと落ち込む。


トウキョウヘッド&トウキョウヘッド・ノンフィックス

『トウキョウヘッド・ノンフィックス』が発売され、それに伴い未読だった前作の『トウキョウヘッド』も完結編という形で復刻されてセットで売り出されていたので、買って読んだ。

なんというかテキストの感触が、中学生くらいの頃によく買っていたクイックジャパンとかモデルグラフィックスだったり、エヴァの副読本とかのそれに近くて、そこはかとなく懐かしい青臭さがした。というかおそらくそういう空気感を作ったのがオリジナルの『トウキョウヘッド』なんだろうけど。

自分は当時のバーチャシーンなんて、鉄人の名前を何人か聞いたことある程度でほぼ知らなかったのだけど、数年前にストリートファイターVの大会をよく観るようになった頃にフォトグラファーとして大須晶の事を認識した流れで観た『豪傑の真実』と、そのビデオの横にサジェストされていたバーチャファイター10周年記念のドキュメンタリーが面白くて何回も再生していたので、それで少し齧っていた歴史やノリと大きくは違わなかった。とにかく向こう見ずな青春感が凄くて、羨ましさ半分、いざこういうムーブメントが目の前にあっても絶対付いていけないのだろうなっていうのが半分。

ただ、結局何かしら人の集まるフィジカルな場がある事ってのがすごく重要なんだっていう側面で言うと、自分の最近の仕事周りの環境だったり趣味の友達との付き合いのどちらでもほとんど失われてしまったようなタイミングなので、自分にも身に沁みるところがある。

あと、eSports前夜に熱狂してたあの頃の人達の様子を紐解きながら、こないだ忍ismから再春館システムに移籍したひぐちの真っ当な就活感ある完璧な立ち居振る舞いを思い出し、変わっていく業界の中でどっかで腹括って今もプロでやってる30~40代のプレイヤーと、取り残された人たちの事とかいろいろ想像して、部外者ながら遠い目になったりもした。あるいはたぬかなの事とかも考えたりして。そういう意味ではこの本の中で、今もプロでやってるふ~どが「やっぱり今でも一番特別なのはバーチャ」みたいなことを言ってる事で救われる人もいるのかもなあ…なんて思った。


TBSラジオ 荻上チキ・ Session | 特集「間も無く参議院選挙。北欧スウェーデンから学ぶ、若者の政治参加」

比例の候補を男女交互に並べるジッパーモデルとか、選挙の供託金の意味とか。

しかしスウェーデンみたいな国を引き合いに出す時に、租税負担への意識について触れずにその社会の政治意識について語るのは無理ないかという気はする。この番組(というか荻上チキ)の場合、福祉とか支援という話になった時に、ニーズは各世帯それぞれなんだからサービスよか現金給付すべきっしょという話にすぐ落とし込む印象があるので、なかなかそういう論点に視点がいかないのかもしれないが。


Giro d’Italia 2022 全21ステージ終了

3週目。総合を争っていたカラパス、ヒンドレー、ランダの3選手の実力が拮抗しているので、カラパスのイネオスがチーム力でもってディフェンシブに走ってしまえば、ヒンドレーも3秒差とは言えなかなか逆転は難しそうで、このままだとちょっと面白味には欠けるな…などと思っていたら、今大会のクイーンステージ(一番きついステージ、つまり勝負所)である第20ステージのラストのドロミテの直登、アタックを仕掛けたヒンドレーにカラパスがぶっちぎられて終わってみれば1分20秒近く差をつけて逆転。めちゃくちゃ面白かった。

ヒンドレーはここまで別にカラパス相手にアタックを仕掛けなかった訳ではないのだけど、アタックの度に追いつかれては止めて様子見を繰り返していて、少し煮え切らなさもあったのが、ここで行かなきゃもう行くタイミング無いぞってとこで、ほとんど後ろを振り返らないままに上げたペースを維持して突き放したこの開放感たるや。

カラパスはこのジロを通して、表彰台ではニコニコしてなんだか優しそうな人なんだなってのがわかってきたので、最終的にこんなカラパスにとって一番しんどい展開になるのを見るのは辛くもあったけど、こうなる前にもっと差をつけとかなきゃダメなんだよなって事で。

マチューファンデルプールは、どのステージだろうが終始アタックに参加していた異常な走りぶりで、結局第1ステージを除けば何も結果に結びつくような事はなかったとは言え、ずっとかっこよかったんでよし。ツールも期待。


今週読んだ本

  • 『密やかな結晶』小川洋子

忘れてく事といつの間にか奪われてなかったことにされる事について。


今週遊んだゲーム

  • SIFU

廃倉庫だけクリアしたけど37歳くらいまでいってしまったので、ここやり直してもう少し練度上げたい 。


今週飲んだビール

  • Coronado Brewing - Palm Sway IPA (6.5% IBU65)
  • Coronado Brewing - Haze on the Horizon IPA (6.7% IBU55)
  • Coronado Brewing - Never Bitter IPA (8.1% IBU65)

ここのビール飲みやすくて好きだなと思っていたんだけど、今回飲んだのどれも若干度数が高めでアルコール感が強くてすぐ酔っぱらってしまった。