とにかく抑揚のない一週間。さらに久しぶりに動画のトレス作業も少しして無我の境地へ。久しぶりで力んでしまい腕が痛い。
『人間たちの話』読み終わった
なんかすごく話題だったらしい。というだけあって面白かった。
各短編それぞれの世界設定の描写が、門外漢の自分にも科学的な知識に裏打ちされているっぽいのがビンビン伝わってくるのだけど、そうかと言ってSF作品にありがちな専門用語や独自の設定を無暗に列挙してくるドヤみが無くて、とても読み心地の良い文体だった。
地球外の生命体を探す人類にとって何をもって生命と呼ぶのか、みたいなアカデミックな感じの話だった表題作の「人間たちの話」と、漫画みたいな宇宙人が次から次に出てくる「宇宙ラーメン重油味」がそのすぐ後に収録されてるのは、だいぶ人を食ってるようで面白い。
こういう科学的な教養と、それを使って馬鹿馬鹿しい事を想像しつつ真面目に描写する能力って羨ましいなと思う。
多数の集団を統率し文明を発展させるためには、物質的で具体的な事実によるコミュニケーションのみでは足らず、フィクションの力が必要だった。ある時は宗教というフィクションが部族を統率し、ある時は国家というフィクションが統治システムを構築し、ある時はサイエンス・フィクションが宇宙への進出を促したのである。(…)
結局のところ未知を語る物語はどこまでいっても祈りだ。誰かの人生にとって有用であることを祈るしかないのだ。 (p277 あとがきより)
TOKYO VICE
見てる。
WOWOWオリジナルと銘打っているので「気合入っとるね」と思わされるが、実際のところ制作の軸はHBOにあるっぽく、そう思うと少しチープに思えてしまうのは何なのか。
チープに見えるというのは、主に90年代末という時代設定に対してそこまで街並みが作りこまれてない点や、プロットごとのつながりがちょっと粗い気がする点など。また演出の部分でも、時代設定からすればそんなにみんな英語話せんじゃろうというか、別に記者や警察、ヤクザの一部に話せる人がいるのは全然許容できるんだけど、ヤクザの実話系のライターとかホストまでが流暢に話せてしまうと流石に浮いて見えてしまう。
とは言え絵面がかっこいいので最終話まで押し切られそう。
このep4における笠松将とアンセル・エルゴートが車の中でバックストリートボーイズについて話すシーンがよかった。
今週のMMA
ONE158
- 仕事しながらABEMAを流していた感じで、ちゃんと見たのは和田とアクメトフの試合のみ。和田もボディを効かせていたような雰囲気はあったものの、そこからの畳み掛けるきっかけが作れない以上は難しそうな感じがした。
UFC Vegas 56
- FightPassに登録してたクレジットカードの期限が切れたままで、どのプランにも加入してない状態だったので年額で払っとくかと申し込んだところ、60%OFFのキャンペーン中だったらしくとても得をした。
- なぜか2時からですごく眠い。
- コバケビッチの勝ちっぷり。こんな選手だったっけと思ったらもう4年くらい勝ってなかったらしい。
- イゲも初めは悪くなかったように見えたのだが、エフロエフが普通に強すぎ。
あとは西川大和が修斗でよく知らない韓国人を仕留めてなぜかストラッサー起一に対戦要求したらしい。
今週飲んだビール
- 忽布古丹醸造 - Citradivarius (6.0% IBU30)
- Ballast Point - Passing Haze (4.2% IBU30)
Ballast Point は Sculpin の無印とかグレープフルーツの苦めのやつは超好きなんだけど Passing Haze はやっぱ少し物足りないような気がする。というか Aloha Sculpin もそうだったけど、喉に当たって鼻に抜けてくグアバ感があんまり好みじゃないのかも…って事に気が付いた。
Citradivariusはいう程ジューシーでなかった。ここのは普通に買うとちょっと高いし、安いタイミングで買えばいい気がする。
その他
- 津村記久子『やりなおし世界文学』購入。
- 途中から見た NHK BS1 の飯塚事件のドキュメンタリーがなんかすごかった。
- ツールドフランスの前哨戦、クリテリウム・デュ・ドーフィネ開幕。ファンアールトが調子良さそう。