2023年7月17日から23日までの記録。です。

今週は仕事もあるにはあるけど取り立てて何ということもなく凪いでた他、壊れたPCを組み直すに当たって注文したパーツ(水冷クーラーを流用する為のスタンドオフ)が中国発送でまだ届かず組めないままだったりして、自分自身には何もなかった。

周りの人もぞくぞく『君たちはどう生きるか』は観に行っており、来週行こうかなと思っているところ。

ツール ド フランス 2023 終了

私はポガチャルが好きなので、休息日明けの16,17ステージはうっかりグロ画像見た時のような本当に直視したくない結果の連続で本当に辛かった。
悪夢。スポーツを見ていてあんなに頭抱えて深い溜め息を繰り返しついてしまうような状態になるのもなかなか無い。

特に16ステージの個人タイムトライアルにおけるヴィンゲゴーの速さは、「もうやめて…」と言いたくなるような、別に彼のことが嫌いなわけでもないのにそこそこのレベルで嫌いになってしまうほどに凄すぎてドン引きしてしまった。
正直ああいう人外レベルのパフォーマンスを見せられたら、ロードレースの歴史と照らし合わせてついドーピングを疑いたくなるのもしょうがないと思うけど、それを言ったら絶好調のポガチャルだって大概だったわけで、そこはクリーンであることを信じたい。それにあのタイム差を産んだ要因としては、下りや平坦の攻め方とバイクコントロールまで神懸かっていたのが大きかった事を考えれば単純な出力差の問題だけでないのは歴然なので。(ただそれがわかるほど余計に辛かったりもする)

そして更にその翌17ステージ、ポガチャルが最後のロズ峠の麓で完全に脚が回らなくなる激不調に見舞われ、まだ総合優勝も希望がないわけではなかったタイム差がここで完全にリカバリー不能なところまで広がってしまい、完璧にThe End。こちらのライフもゼロ。

https://www.youtube.com/watch?v=5zthm23RneM

中継に差し込まれるチームラジオで、ポガチャルの “I’m gone. I’m dead.” という声が聞こえた瞬間の光の消えたような感覚はなかなか忘れられないのではなかろうか。

自分が自転車選手の中でもポガチャルだったりマチューやワウトをとりわけ好きなのは、ただ単純に強い人が好き、みたいなミーハーなマインドもあるけど、それ以上にステージレースで勝つための定石をアグレッシブにぶっ壊しながらレースを作っていくような走りをして勝ってきたからで、それがこの2日間でそういったスタイルや幻想ごと粉砕されてしまったような悲しみとでも言ったらよいのか。

事程左様にこの17ステージ終了直後はまじで辛すぎで、勢い「もうこの後のステージは見なくてもええわ…」みたいな匙投げ気分になりかけてしまったのだが、なんとか走りきったポガチャルと最後まで引っ張っていったソレル、フィニッシュの後で励ますマイカやアダムらの姿を見ていたら、とてつもない落胆は確かにありつつも、その中に自分も頑張ろう的な謎にポジティブな気持ちが灯ったような気にさせられ、とりあえずレースもシャンゼリゼまで見届けようとメンタルを持ち直した。
オリンピックなどを見た観客が「勇気をありがとう」とか言うような薄っぺらさだと書いていて自分でも思うけど。

今年のジロにおけるゲラント・トーマスの姿を見た時もそうだったように、自転車レースはやはり敗者のことがより愛おしくなるスポーツだなと思う。

その後、ゴール前スプリントでヴィンゲゴーを捲くってポガチャルがステージ優勝した20ステージは、プティ・バロンで沢山の観客の応援を受けながら先頭通過した今季引退するピノの走りも相まってとてもエモーショナルなレースだったし、ラストのシャンゼリゼ周回でファンサービスかと思いきやそこそこ本気でステージ狙うような逃げをポガチャルが決めたりなど、いろいろ悲しい気持ちになりはしたものの、終わってみれば最後まで楽しい3週間だった。

母の誕生日

でした。
74歳という数字はいろんなことを考えてしまうけど、元気でいてくれて感謝。
この1年も元気でいてほしい。

今週読んでる本

先週から引き続き、東京創元社の東京SFアンソロジー『Genesis この光が落ちないように』を読書中。

水見稜『星から来た宴』のタイタンの軌道上にある探査船でベテルギウスの方から飛んできた電波をキャッチしたところ、主人公と共に探査機に搭乗していた犬が歌い出すという場面がとても面白かった。

また空木春宵『さよならも言えない』はドレスコードが社会スコア化された世界が舞台でそれを実装するための仕組みの描写がとても面白い。空木さんの作品は現実の社会問題との結びつきが良くも悪くも分かりやすいと思う事が多いけど、退屈しない展開になっていていつも読むのが楽しみ。

今週買った本

  • 『トランスジェンダー入門』周司あきら 高井ゆと里
  • 『水中の哲学者たち』永井玲衣
  • 『ミライの源氏物語』山崎ナオコーラ
  • 『スマートな悪 技術と暴力について』戸谷洋志
  • 『臆病者の自転車生活』安達茉莉子

そのほか

ELAIZA - ‘わたしたち’