Week20 : Sympathy Baiting
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2026.5.11〜17。
いろいろ落ち着いてきた。
事故を挟んで進めていた仕事を無事納品。無事とは書いたもののデータ提出してから色々修正があって、最終的に完パケたのは結局納品日の2日後とかになってしまったのだった。
修正自体はあるものだと思っているのでその指示内容にどうこう思うことも別にないのだけども、言われた内容をひと通り対応してレンダリングしている途中に「追加でこれも」とか、 後出し的に要求をされてレンダリングをやり直しまくるのは本当に疲れてしまう。
あまりにだるいのでだんだんと注意力も散漫になり、今度はタイムコードとか本来表示させないはずのレイヤーを表示させたまま書き出してやり直しになったりするし、ってそれは自分の不注意で気をつければよかろうと言われればそれまでなのだが、やっぱりノーストレスで出来るものでもないことは理解して連絡してもらいたいとは思ってしまう。
ちなみにこれはだいぶ恥ずかしい話ではあるのだけど、そんな具合に五月雨で飛んでくる修正指示に対して一瞬苛つきの針が振り切れて、鎖骨を手術した方の腕の肘でそこそこの力で壁を殴ってしまい、直後に自分で何をしてるんだと慌ててしまった。
幸い痛みはなかったとは言え、その夜少し肩周りの筋肉に張りを感じたりもしたので不安になったが、翌日の検査では特に問題なくて本当によかった。馬鹿過ぎる。
いくら苛ついても肘で壁を殴ってはいけない。というかそもそも物に当たってはいけない。
それはともかく今回は自分で何か描いて素材作る部分はほとんど担当してない仕事だったから、そこまで迷惑かけることもなく進められた(と思う)けど、ごりごり作画するような仕事だったら多分健康な状態と同じ速度感では作業出来なくて、こうはいかなかったかもなと思うとなかなか肝が冷える。
仕事も落ち着いてヒマなので、散髪したり馴染みの店にコーヒー豆だとか自転車のパーツを買いに行ったら、まだシーネを包帯でグルグル固定した物々しい左手のビジュアルなのもあって怪我の話になったのだけど、みんな何かしら転んだり怪我したり鎖骨折ったりはしているので面白かった。
例えば理容室では初めにあれこれ準備をしてくれたアシスタントの人は、親御さんがつい先日自転車で転倒して腕の腱が断裂しちゃったらしいし、更にその後替わって登場した理容師の人は高校の時に何かで鎖骨を折ってなんたらバンドで数週間固定させられました、なんて話になったりなど。関係ないけどこの理容室は始めて入るところだったので、必要以上に自分の素性を開示せずとも怪我の話だけしてたら間が埋まってくので楽だった。
それからたまに行く馴染みのコーヒー屋では、お店の人が骨折には至らなかったが数年前にバイクで転んで怪我しちゃったなとか、その場にいた他の常連ぽい客がそれと同じタイミングで自転車を飲酒運転して転倒したんですよねなんて話になったりして、みんなそこそこ鎖骨を折ったり自転車で転んでいるのが分かり、元気が出るというかなんというか。
ただ逆に自転車屋の兄さんたちは若いし運動神経もよいからなのか、自転車で転ぶことがあっても大怪我しちゃいましたなんてことはほとんどないようで、一切そんな話にはならずただシンプルに心配されてしまい、ただ怪我を弄ってもらいにいった痛い中年のようになってしまったのだった。
って別に自転車屋には本気で怪我の話だけしに言ったわけではないので、今回事故ったMASH Steelをもう少しマイルドな仕様に変えるべく、Sicip x Sim WorksのJJJ Barというワイドでハンドルの戻りも大きいコミューター寄りなハンドルとENVEのグリップにWTBのRocketってサドルを買いつつ、今回こういうこともあったんで固定ギヤもいったんやめ、タイヤもブロックのついたものに変えて気分転換したいので今度作業お願いしたいんすという相談をしました。
ここでハンドルを買って帰ったのは、サドルもそうだけどハンドル交換程度の作業だったら自分でやるのが早かろうと思っての判断だったのだけど、帰宅して意気揚々と仮組みしてみたところ、ブレーキワイヤーの長さが全く足りてないことが発覚し、これだったらタイヤとかとまとめてお願いした方がシンプルだったと軽く落ち込んだ。自分でやってもいいんだけど、ケーブル・ワイヤー周りはプロにやってもらった方が細々した処理も綺麗だろうしお願いしたい。
ただ自転車に乗るのは最低でももう2週間くらいは控えといた方がよさそうなので、もうしばらくはおあずけである。
NHKBSのプレミアムドラマ枠で放映されていた全5話のドラマで、ある医大の入試で女子受験者の採点が一律で減点されていたという実際の事件ともリンクする題材を扱った社会派の作品。これがとってもよかった。
現実の事件や社会問題がフィクションとして翻案される時に、物語の導入こそ必然的に現実に重ねて引き込まれるものの、クライマックスへ向かう段階で例えば「国家やある権力による陰謀」のような安直なエンタメ的回収がされてしまうことで、問題の本質が明後日の方向にすっ飛ばされてしまうように感じることも少なくないのだが、今作の場合はそのあたりをフィクショナルな方向に逃げることなく、社会構造自体の歪みだったり、それを容認してしまう人々の姿もこぼさず描いていて、とても誠実に向き合っているように感じられた。
タイトルこそ『対決』で組織と個人だったり世代間だったり、さまざまな立場での対立がモチーフとして描かれているのだけど、対立がそのまま敵味方の二元論に陥ることなく対話が重ねられ、安易な相互理解まではいかずとも相手の意見に耳を傾ける姿勢が描かれ、そうした意見の違う相手の話によって時に葛藤が生まれたり時に肩を押されたりするのもとてもよい。
またその時に食事のシーンが設定されていることも多く、その描き方がさまざまなのもなんか分かりやすくてうん、うんとなるなど。よいドラマ。
朝日新聞のポッドキャストって、冨名腰さんはともかくとして、メインMCの神田さんがインフルエンサーワナビーとまでは言わないまでも、これからは新聞記者が個人で名前を売っていかねば的な指向が強いせいもあってか、現在なんとなくタブーになってしまった話も気にせずザクザク切り込んできますみたいな姿勢にReHaQのあいつと近いものを感じなくもなく、そこにあんまり信用しきれないなと思いながら聴いているのだけど、たまにある編集委員の田玉さんが参加してる回はその辺りのバランスが整えられていていつも面白く、今回のは特に聴き応えがあった。
国会前のデモにまつわる報道を引き合いにNHKのニュース編成のプロセスは流石にいくら何でも終わり過ぎてるでしょって話と、例えば高市陣営が選挙の際に対立候補についてのクソみたいな中傷ビデオを投稿してた疑惑に関して、文春のような週刊誌メディアが報じられて、新聞がなかなか記事を出すに至れないのは、裏が取れてない状態でただの後追いは出来ないとか、別に忖度でもなく理由のある話ではあるという新聞側の言い分についてとか。
マスメディアだって大きな権力ではあるし、その姿勢とか出来ていないことについて批判はあるべきだとも思うけど、リベラル側が安易な陰謀論的な物の見方に陥ってネトウヨと同じ穴のムジナにならない為にも知っといていいとは思う。