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2026.7.20〜26。
仕事を一件つつがなく納品し、週末のVJもハプニングもあるにはあったが何とか乗り越えて、気持ちにちょっと余裕ができた週。
週末のClubGATAS30〜今夜は Thirty Party〜、VJを無事…とは言い切れないのだがなんとか乗りきった。
無事と言い切れないのは、なんと本番中に電源アダプタが外れていることに全く気がつかないまま作業し続けてしまい、結果として途中でバッテリーが落ちてスクリーンが暗転するという、今までやったことないレベルのポカをやらかしてしまったからで。全く何年やってんだよって感じでしかなくて恥ずかしい。関係者の皆様失礼しました。
ただ不幸中の幸いというか、ほんとApple Silicon様々というか、外れたアダプタを挿し直したらものの10数秒程度(体感)でなんとか復帰できたのは本当に助かった。それでもSSDが変な切断のされ方をしたせいか、ファイルによってはVDMXでうまく再生されないものが出てしまい、一度アプリケーションを落としてSSDを接続し直さないといけなくなったりっていう付随的なトラブルもあったものの、それも前もってメインビジュアルをプロジェクターの壁紙に設定していたりなどしていたおかげでこちらもギリギリどうにかこうにか持ち直せたのだった。
こういうの、ちゃんとやるなら本当はワンオペじゃなくて複数人体制で臨むとか、別のPCなりデバイスをミキサーでつないでおくべきなんだろうけども、それはそれでコスト的になかなかだし、だいたい今回のような場合は気をつけていれば防げてたレベルのトラブルじゃないのって話でもある。
なんて本番のトラブルの話はさておき、今回からベースメントバーのプロジェクターが、本当か冗談か知らないがお店の人曰くの「ワールドカップを見たかったから」という理由により新しくなっており、解像度こそ1920x1080ではあるものの輝度がバキバキに高く、レンズもいいのか以前よりもでかく投射できるようになっていたおかげでなかなかリッチな感じになってて楽しかった。
その反面、映像がバキッと出すぎるあまりイベント開始当初はみんな後ろに下がってプロジェクターの方を見がちな状況になってしまったり(それも程なく解消されたけど)、アイドルの映像を勝手にあれこれしてる背徳感がブーストされたのも否めなかったりで、誰かに怒られなきゃいいなという気分になったりして。
準備したことについて記録しておくと、まず去年まで使っていたSSDを誤って捨ててしまった(そもそもがこれもあり得ないポカなんだけど…)ことにより、とにかく素材を集めまくらねばならない状況だったので、見境なくあれもこれもという感じでかき集めまくった。
具体的には、去年までだとかけられた曲に直接関連する映像が出せる曲と出せない曲で差が生まれるのも避けるあまり、 MVやライブ映像は極力使わないようにしていたせいで素材の全くないグループなんかもあったのだけど、そんな贅沢も言ってらんない状況だしなってことで、方針を切り替えてMVなんかも躊躇なく用意し、ついでになるだけ何も出せないようなグループが無いようにしておいた。
もっとゆるく構えて、曲とは脈絡のない映像を基本的には流しつつ、時々それが合うくらいの感じでやればいいんじゃないかとは分かっているけども、いざやってみるとついテンションに流されて、そういったバランスを考えながらやるのが一番難しくなってしまうものなのだし、そういうスタンスでいい感じにやるにはもっと思い入れとか熱量とか、個々のメンバーに対する理解がないとただ適当なだけに見えて良くない気もする。
またデータを引っこ抜いたりいろいろ仕込むにあたってはClaude Codeを仕事以上にフル活用した。といっても別に仕事でがっつり使うようなこともないのでたかが知れてるようなものではあるのだけど、例えば簡単なとこだとURLのコピーからのホットキーでyt-dlpを実行するスクリプトを書いてもらったりとか。あるいは上下左右に黒みをクロップする(できるだけ絵で画面を埋めたいため)のもffmpegで自動で処理できるとのことだったので、フォルダ内のファイルの中から黒みのあるなしも自動で判定してもらって、全部丸投げしちゃったりだとか。
他にも細かいとこで言えば、TikTokから持ってきたファイルが何気にHEVC(H.265)で、そのまま VDMXに読ませると負荷が上がって激重になるのが判明したため、これもフォルダごと渡してまとめてH.264の扱いやすい設定のファイルに変換してもらったりと、結構地味で大量に手で処理するのは苦痛を伴うことが簡単になったのは本当に良かったなと思う。というかないとやってらんない。
ちなみにTikTokとかInstagramのリールのようないわゆるショートビデオの素材は、メンバーがソロでダンスを踊ってるものが揃っているおかげで、それをVDMX6で背景を除去したりすると非常に使い勝手のいい素材になるのでめちゃめちゃ重宝します。
しかし、その手のショートビデオって今や流行というか常識的にアップされているものだし、どのグループも同じくらい撮ってたりするのかなと思いきや案外そうでもなく、たとえばモーニングとか撮ってないグループはほんとに撮ってなかったりして、素材に偏りが生じてしまったりはした。自分の立場の都合の話でしかないけどもっと撮って欲しい。
逆に多いとこでいうとJuice=Juiceは如実に多かった上、再生回数だかLike数だかも他グループに対して結構差があったように見えたのは、さすが今旬が来てるグループなんだなという感じではあった。
またInstagramの写真を2~3フレームごとにシーケンスで並べて高速のスライドショーにするのも使い勝手がいい素材なので都度用意するようにしているのだけど、これも去年まで手作業で似通った写真とか告知的なグラフィックの画像を取り除いたのちAEでざっくり位置をちまちま調整をしていたところを、今回はClaude Codeによってgallery-dlを使ってまとめてダウンロードするとこから、顔の有無や似た画像の判定と除去を行い、顔の座標も割り出して、AEで全画像が顔面をセンターに来るように位置調整するスクリプトなんかも作ってもらって本当に楽だった。
あとはVDMXが調子悪くなった時の保険的にOBSを起動しておき、VDMXからSyphonでOBSに出力し、その上下のレイヤーにメインビジュアルとかを仕込んでおいたりだとか。上にかぶせるグラフィック的なものもいつもよりは数を用意したりだとか。
しかし40代でオールナイトイベントはきつい。イベント中はともかく、次の2日間くらい使い物にならない感じになってしまう。
自分のオールタイムベスト映画のひとつである『ハッシュ!』を含めた橋口亮輔が2000年代に監督した2作品が4Kリマスターで再上映されるということで、トークショー付きの先行上映があったので行ってきた。トークショーは監督の橋口亮輔と両作品の主演だった、片岡礼子、田辺誠一、木村多江、リリー・フランキーという顔ぶれ。
印象的だったのは、田辺さんが「ハッシュ!」について、最近よく「時代が追いついた」的な言われ方をすることが多いのだけど、いざ見直してみるとそんなに変わらないんじゃないか、 公開当時からやさしい眼差しの話だった…というようなことを言っていたことや、「ぐるりのこと。」の撮影で片岡さんが監督と演技に関してだいぶバチバチな状況になったらしく、それについて監督が今だったらパワハラってことになるのかも知れないが、より良いものを作る為に真剣にぶつかり合ってるだけなのだから良いのだと言い切っていた辺り。
パワハラ云々は実際は具体的に何が行われていたのかは知る由もないのだけど、より良い作品を作るためってことは監督が一方的に言っていることでもなく、片岡さんの中でもその点に関して信頼関係があったからということなのだろう。でも今回の再上映に合わせて販売されるパンフレットの中で高橋和也さんが寄せていた文章には、自身が主演した『ハッシュ!』について「痛みの残った記憶」とはっきり書かれていたりもして何とも言えないのだが。
映画自体については、「ハッシュ!」を劇場で観るのは初めてだったのだけど、自分がこれまでに何度も繰り返し見過ぎたのもあって、節々のシーンで結構先回りして半泣きになりかけるのだけど、そういうタイミングに差し込まれる冨士眞奈美さんのとぼけた芝居で場内から大きめの笑いが起こり、逆に自分が描写が痛々しくて笑ってしまうようなところではそうでもなかったりだった…というのがなかなか新鮮だった。でもそれでいながら、ぐるりのことで兄嫁である雅子(安藤玉恵)がカナオ(リリー・フランキー)に向かって「ラッセンみたいなの描けば?」って言い放つ場面ではノーリアクションだったりするので笑いのラインが謎ではあった。
読み終わり。一般に、それも主にウェブ上で富野演出みたいなことを言う時に語られるのって、多くの場合あの独特の台詞回しみたいな部分がピックアップされることが多いと思うのだが、その背景にある富野由悠季の語ろうとする世界だとか、エンターテインメントとしての映像演出に対する哲学とか画面の中の運動への意識、またそれらがキャリアの中でどう変遷していったのかみたいなものをうまく言語化して解きほぐしていて素直に勉強になる内容だった。
最終日のシャンゼリゼとモンマルトルの丘の周回コース。ファンや関係者の間ではシャンゼリゼはスプリンターに勝たせる伝統的なコースであってくれよって声もあるようなのだけど、やっぱりモンマルトルの登りがあると面白すぎた。
去年ワウトがポガチャルを置き去りにした時は、モンマルトルを越えてからフィニッシュまでが短いこともあって、登りでのアタックから逃げ切りがしやすいと言えばしやすいコース設定だったのが、今年はモンマルトルを越えてから平坦区間が10kmくらいあるスプリンターが集団で追いつく余地も全然あるコース。
今年もマチューとポガチャルという当代最強最速の2選手がモンマルトルから脱け出してはいたものの、ラストのシャンゼリゼのどストレートに入ったタイミングでは集団も相当に迫っていて「ああこれは捕まってしまうのか…」と誰もが半ばあきらめつつ、でもマチューとポガチャルのアタックに夢を見たい気持ちも捨てきれないみたいな気持ちで興奮しながら見守っていたら、なんとマチューがそこからスプリンター集団以上の加速を見せ、最後は更にそこからもがいてもがいてなんと僅差での逃げ切り勝利と、すさまじいものを見た。
ポガチャルなんて歴代最強の選手がいるだけでなく、過去にはそんな選手を抑えてマイヨジョーヌを2年連続で獲ったヴィンゲゴーがいて、更にはクラシックレーサーにはマチューとワウトって漫画みたいな2人や、そんな化け物連中でさえもTTにおいては全く寄せ付けないエヴェネプール、またフランスから久々に総合優勝を狙える有望株セクサスも彼らの全盛期にどうにか間に合って…っていう2020年代のサイクルロードレースは歴史の上でも疑う余地もなく黄金時代で、たぶん向こう100年こんな幸せな時期は来ないと思うし、これをリアルタイムで観ることができているありがたみを噛みしめている。