こんにちは。2023年2月6日から12日まで記録になります。

Covid-19の流行以降、この3年ちかく人と接触する機会の激減とか、マスクや手洗いが日常化したのもあって、風邪らしい風邪をほとんどいうかまったく引いてこなかったんだけど、この週末とうとう引いてしまった。日中散髪に行って理容師の人と喋ってただとか、夜中に薄着でビール飲んでたのとか、久しぶりに夜コーヒーを淹れて飲んだら見事に入眠に失敗したことで悪化したくさいとか、思い当たるフシはいくつかあるんだけど、なんか悔しい。

ハッシュ!

今テレ東でやっているドラマ『今夜すきやきだよ』において、従来「ふつう」とされてきた類のものではない家族や人間関係のあり方について描かれているさまをみていたら『ハッシュ!』を改めてみたくなったのだけど、配信がDMMとかTSUTAYAとか僻地っぽいところでしかされてない上にSDのみという惨状だったので、これだったら…と思い初回限定版のDVDを中古で買った。

『ハッシュ!』自体、自分のオールタイムベスト映画みたいなランキングを作ったら五指には確実に入るくらい好きでこれまで何回も何回もみていたにも関わらず、年取ってメンタルが老いたせいなのか、感受性がようやく人並みになってきたということなのか、見る度にグッとくる度合いが増している。特にクライマックスのリビングでの修羅場の後、マンションの前で勝裕と軽い立ち話をしていた兄が、勝裕のセクシャリティについて気づいていた事についてさりげなく告白するシーンで今更ながら泣いてしまった。

正確に言えば、その直前の修羅場のシーンと、その最後に朝子に掴みかかられた妻の容子が激高し「アンタんとこのはな みんなけったいやわ」と言ってしまうのに対して、単純な怒りというよりは悲しさとかやるせなさとか色々ごちゃ混ぜになったような感情からか、勝治が思わずひっぱたいてしまうという展開がとても効いていて、自分の家で家父長制的な父として振舞う部分がある一方で、ゲイである弟を誰に言うでもなく優しく見守っている一面もある勝治の人間的というか複雑な部分だったり、またそういった肉親の眼差しを知った当事者の勝裕の気持ちを想像すると、いろいろ込み上げてくるというか。この一連の場面における立ち姿からセリフ回しに至るまで、勝治を演じる光石研さんの芝居は本当によい。

また、義姉の容子がなんの背景もなくただ単純に古い価値観を押し付けてくる人間にしていないのもやっぱりすごい。

本当に素晴らしい映画…なんて思っていろいろ検索していたら archive.org にまるまるアップされているのを見つけてしまった。

The Five Star Stories XVII

昔に比べればコンスタントに出るようになっているせいもあるかも知れないけど、若い頃にはこんな刊行ペースの漫画ありえねえよ…などと思っていたのが、年を取ってみると時間経過の体感が早くなって、そんなにゆったりにも感じなくなってしまったFSSの最新巻。

ゴティックメード以降のグレートリセットみたいなやつがあってからは、GTMとかの固有名詞が変わってしまっているせいで、もはやこちらの短期的な記憶が保てなくなってしまい、刊行の度におさらいしないとちんぷんかんぷんなのではないか…と危惧していたのだが、買ってすぐ粗く読んでみたところ、マグダルとデプレ、マキシ周辺という、メインどころのキャラクターたちの話のエピソードが多くて意外とついてけた。

ていうかこの時期はマキシよりデプレの方が強くて意外。

Winny

日本橋で。

Winnyがぶいぶい言わしていた頃は、そもそも家にあったのがMacだったというのもでかいが、受験もあってMacのネットワークの設定がぶっ壊れたまま放置していて強制的にインターネット断ちしているような状態だったので事情に疎く、特に思うようなところもないのだけど、今の日本映画界で実録物の映画が作られる機会は悲しいかな珍しくなってしまっているので、なんとなくみねばという気持ちで見た。

最近の日本の社会派映画みたいな括りで言えば『新聞記者』もそこに入るのだと思うんだけど、あちらは現実の事件と明確に重なる部分はあるのにも関わらず、フィクションとして割り切られていて、物語の決着として化学兵器がどうのみたいな陰謀を提示してみせた結果、物語から現実に戻って考えるべき問題がだいぶぼやけちゃったような印象があった。それに比べたらこちらは現実の事件をそのまま扱っているという点だけでもまずは評価したい。

ただ金子勇さんが亡くなってしまっている事もあって、ややヒロイックというか純粋に善き事をしようとした風に描かれているのは賛否両論あるんじゃなかろうかという気がするし、検察の酷さみたいなものに提起される問題の比重が寄っていて、著作権に限らない既得権益側の抵抗が日本のイノベーションを阻害し続けた(結果として今の凋落がある)という、もっと大きな本質的な問題を想起させるようなつくりにはなっていないのが少しもったいなく感じる。そう思わせる描写が全く無いわけではないんだけど。

あるいは現在のネット環境に紐付けて、ユーザーの悪意とか無邪気さ無知さ無責任さとプラットフォームやソフトウェアの管理責任の関係みたいな視点は、今のSNSの問題とも繋がる話だしもっと描かれていてもよかったのでは、とも思う。

それはそれとして、金子勇さんを東出昌大さんが演じていたのがいろいろ味わい深くて良かった。

とりあえず国内でもこういう面白い題材はあるのだからもっとこういう映画も作ればいいのに。

今夜すきやきだよ 第10話

自分の中では、ともこが絵本の制作に向かい、あいこがプロポーズされて同居生活がどうなるのかグラつくあたりが物語のピークで、そこを越えてからは若干トーンダウンというかアウトロのような感覚でみている。

それでもともこにはシンパシーを感じてしまう場面が度々あり、このエピソードでも、結婚して子供をどうするか悩むのを見て「新しい家族が出来ていいよね」なんてあいこに言ってしまうのを見て …わかる~ となっちゃうんだけど、そんなともこに対して「血の繋がりとか、戸籍とか恋愛がなくても我らイソクマでしょうが わたし達も人生の仲間だ」って断言してくれるあいこのかっこよさよ。

俳優とは

「女優」と称されてきたものを「俳優」と呼ぶ動きはまあわかる話だしいいんだけど、ていうかそもそも「俳優」って語、字面見ても全く何を指してるのかわかんなくないすかなどと思ってしまい、超雑にWikipediaとかコトバンクを見てみたところ

俳優という漢字表現については、『字通』(平凡社)によれば〔荀子、王覇〕に「俳優侏儒(しゆじゆ)」という表現があり、また〔韓非子、難三〕には「俳優侏儒は固(もと)より人主の與(とも)に燕(たの)しむ所なり」という表現がある(親字「俳」の項)。つまり、漢籍での表現が、日本語表現よりはるかにさかのぼる。 ( 俳優 - Wikipedia )

中国では先秦時代,すでに俳優という言葉が存在し,君主の側にはべり,君主を楽しませる者を指した。単に優,あるいは優人,また倡優,俳倡とも呼ばれる。彼らは小人であったり巨人であったり,何らかの肉体的特色をもっており,歌,音楽,雑技(伎)などを身につけていた。 ( 世界大百科事典 第2版 ****「****俳優」の意味・わかりやすい解説 | 俳優 (はいゆう)とは? 意味や使い方 - コトバンク )

という事らしく、PC的な尺度を持ち込むならそもそもこれはこれでナシになるやつでは…? となっった。

ので役者って語を使う感じにいずれなる気がする。

今週の仁王2

例によって死にまくりながら牛鬼をどうにかこうにか撃破しました。58回死んでた。

UFC Fight Night 221

あたまに書いたように日曜の朝は睡眠不足と風邪で絶不調だったので、とりあえずiPadで中継を流しつつ、寝たり起きたりしながら観ていたような感じなんだけど、寝ても覚めてもドバリシビリはタックルしており…何が何だかという感じで余計に具合が悪くなった。